児童ポルノ法(1999年施行 2004年改定予定?)2004年9月1日更新 |
この法案は趣旨である【不当なポルノなどによる児童搾取を防ぐ為】というのは とても素晴らしいことです。しかし,この法律は現在論議中のも含む3つのポイントによる副作用が大きく出る可能性があります。 |
1.児童ポルノ法の対象範囲の曖昧さ児童ポルノ法は主に『性的興奮を喚起する描写』において判断すると書かれているようです。この法案の対象が, 『写真や実写映像』であれば『被写体が18歳未満であれば禁止』というように誰が考えても 納得せざるを得ない基準を作れるのであれば,児童ポルノの危険性についても一応納得出来るので特に問題は感じません。 特に日本を含め東南アジアでは,マフィアなどを介して行われている未成年の『人身売買』・『売春行為』・『生きた臓器』の話を 聞いたことがあるので,これからどんどん国際化していく日本においてこの法律を作ることに一定の意味は感じます。
しかし,主として被写体の存在していない【創作物】を取り締まるとするとどう判断するのかが問題となります。
なぜなら漫画・ゲーム・アニメに触れた方は分かるでしょうが,『絵』に関しては作者さんそれぞれに目に見える
【個性】があるからです。 しかし,この法律において【創作物】は審査する側の主観で『性的興奮を喚起する描写』であるかどうかを判断されるのです。 しかも,『18禁はアウト,一般はセーフ』や「商業誌はセーフ,同人誌はアウト』という区別はありません。
ちなみに,何処かでこの法律のアウトの基準となる18禁ゲームの題名が公開されていたそうです。私は『○めてのお○すばん』など
18禁ロリ系の個人的に好きではない絵なら仕方ないかな〜〜〜なんて思っていましたが,この甘い予想は見事に粉砕されました。 この事を知ってから,審査する側の主観と普段から漫画・アニメ・ゲームに慣れ親しんだ人間との どうしようもなく深い溝を感じました。 極論、この法律は審査する側が持つ審査される側には分からない大きさの枠を, 【個性】という果てしなく大きく形を持たない存在に当てはめようとしていると考えられます。 必ずこうなるとは言い切れませんが,過去の歴史から,明確な基準の無い拡大解釈が可能な法律は常にロクなことになりません。
私個人の意見としましては,この法律を立てるなとは言いません。ただ、基準の対象に,審査する側の主観に委ねざるを得ないような
対象をはずして欲しいとは思います。 |
2.児童ポルノ法の出所と変遷この法案の出所はスウェーデンやノルウェーのようです。日本も世界規模の人権擁護の会議などに出席するにつれ, 日本人がわざわざ海外にまで出て売春行為をしている話やら日本には児童を猥褻な存在から守る規制が弱いなど指摘され、 結果世界に足並みをそろえるように日本でも審議されるようになったと聞いたことがありますが,正直当初の経緯は定かではありません。
しかし問題は,日本独自で発達した文化『アニメ・ゲーム・漫画』なのです。
特に18禁のジャンルは海外に極一部の先進国で『HENTAI』というかなり隔離されたジャンルで存在しているのみで,
日本独自のジャンルといっても過言ではないでしょう。 ここで一つの問題があります。それは,この法案(他の法案も含む)はどういう訳かマスコミの扱いが低い上, 『アニメ・ゲーム・漫画』が好きな人は業界人以外新聞やニュースを見ない人達が多いので, 知らず知らずの内に法案がどんどん決まっていったことです。 結局,1999年に児童ポルノ法は制定され,施行された訳ですが,法案が衆議院を通過する寸前に何とか, 法律と『アニメ・ゲーム・漫画』について精通する人達のおかげで,『アニメ・ゲーム・漫画』を規制の対象から外すことが出来ました。 しかし,後々嫌な芽になりそうな『3年周期で見直しをする』という記述が盛り込まれました。 ちなみにこの法律が施行される寸前,某大手書店ではこの法案を恐れてか『ベルセルク』と『バガボンド』を店頭から 自主的に撤去する動きがありました。 そんなこんなで次の法案見直し時までに大々的に反対を行う為,同人誌即売会のイベントで反対署名が行われたり,反対行動を起こす人達が ホームページを作成したり,小規模ながらデモ活動も行われたりしました。 しかし,さすが天下の自民党様。そんなことにものともせず,2002年法案見直しのためブルドーザーの如く 修正が進められていましたが,不謹慎ながらちょうどアメリカで同時多発テロが起こった所為で法案はうやむやになり, 2003年もイラク戦争が尾を引いてうやむやになり,現在に至るのです。
結局うやむやになったにしろ,児童ポルノ法に『3年周期での修正』が明記されている以上,来年また審議が開始される可能性は否定できません。 正直言えば,この場合この問題に関わる人で,なおかつ被害を受けうる人たちは『寡黙は罪』です。法律が出来てからでは遅いのです。 これらの動きを逐一知っておきたいという人・対抗する方法が知りたいという人は下記のサイトを参考にして下さい。 (HP:AMIネット,ジポネット) |
3.単純所持における処罰現在,法案はうやむやになりました(上記参照)が、審議されていた修正案の中で最も厄介な追加事項がこの【単純所持】に関することです。【単純所持】とは文字通り,電磁的媒体であれ印刷物であれどういった形であっても所持することです。 つまり,【単純所持】によって処罰されるということは,写真だろうが本だろうがゲームだろうがアニメだろうが, 規制された時点で所持しているだけで手錠をかけられて留置所に連れて行かれるということです。
恐ろしいの一言に尽きます……
しかも,パソコンならば本人が意図して見ていなくても,一度見るとハードディスクに保存されている為,
ハードディスクを物理的に完全に破壊するか,完全消去用のソフトを使ってハードディスクを消去しない限りデータは残されています。
業務用の解析ソフトを使われたらどうしようもありません。
更に写真や印刷物であっても所持しているだけで駄目なのですから,極論,警察が踏み込んでいた時に発見されれば即逮捕になりかねません。
つまり,誰かが人を陥れる為に写真や本などを仕込んでおいて通報するということが容易なのです。
結局罪そのものは軽くても社会的に抹殺が可能なのでロクでもない濡れ衣を
着せられることになります。しかも,某有名ニュース番組によって甚大な被害を受けた所沢のホウレンソウ農家の方々や
痴漢の冤罪を受けた方々の様に,一度濡れ衣を着せられると,着せた方に悪意があろうが無かろうが,
いくら撤回をさせてもそのイメージがついてまわる事になります。 一般の方も決して他人事ではありません。エロ本一冊持っているだけで捕まる世界は正直怖気が走ります。 私は,100歩ゆずって現在の児童ポルノ法は認めます。しかし,どんな事があってもこの【単純所持】に関する罰則は認められません。 理屈的にも感情的にも認めることは出来ません。 皆さんはどう思われますか? WRITTEN BY 帆葉佳一 |
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